GOD AND GOLEM, Inc. (はてなダイアリー倉庫版)

2007-2012まで運用していた旧はてなダイアリーの倉庫です。新規記事の投稿は滅多に行いません。

2008-01-01から1年間の記事一覧

買ったもの

憲法とは何か (岩波新書)作者: 長谷部恭男出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2006/04/20メディア: 新書購入: 4人 クリック: 35回この商品を含むブログ (104件) を見る憲法 第四版作者: 芦部信喜出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2007/03/09メディア: 単行本…

文学フリマ『筑波批評2008秋(改め、ゼロアカ道場破り号)』に寄稿しました

すっかり報告が遅くなりましたが、以前応援文を書いた「筑波批評社」の今回の同人誌に、寄稿しました。 先に場所だけお伝えしておきます。今週日曜の11月9日、秋葉原駅近くのココで、文芸批評系を含む同人誌即売会をやっています。 ■第7回 文学フリマ 20…

コンピュータRPGの極北『雪道』

コンピュータRPGの話です。 以下のリンク先にあるRPG030『雪道』というゲームが、とても面白い。 (フリーソフトです。) ■パラメータ・サンクチュアリ http://f8.aaa.livedoor.jp/~sanctuar/ 何がどう面白いのか、というのはまだ私にとってもうまく説明しに…

トラベラー入手

id:DocSeriさんがゲームの一部を処分されるということを聞き、いくつか貰うことにしました(芹沢さん、ありがとうございます)。 そのうち、ずっと買いたくても手が出なかった雷鳴版『トラベラー』が。 いやあ、ずっと欲しかったんですよこれ。[rakuten:a-ga…

「T&T7版の呪文ルール分析――ゲームスケールとキャラクターレベルの関係」

久々に個別システムの話。今回はT&T。 最近知ったのですが、『トンネルズ&トロールズ』第7版の呪文強化は、5版のそれとまるで違っています。 今回はそれを計算表込みで分析してみました。トンネルズ&トロールズ 第7版 (Role&Roll Books)作者: ケン・セント…

ソワカちゃん電奇梵唄会のことを書き始める

2008年08月09日の昼、私は新宿ロフトプラスワンで開催された『護法少女ソワカちゃん伝奇盆唄会「本朝OVER THE RAIMBOW縁起」』という、ひっじょおおおにマイナーなイベントに参加してきました。 そもそも、自分でチケットを取るのに失敗したはずの私が、護法…

第六世界のドイツ・再録版

2006年11月22日に旧Blog『神饌喰い。』で書いた、Shadowrunのドイツ特集を拾ってきました。2年前かー。 Shadowrunファンの方はどうぞお使いください。 『神饌喰い。』でかきっぱのネタでサルベージ出来るネタも一部あるとは知っているのですが、なかなかそう…

そうかー、ハッカたんはツンデレキャラだったのかー

紅茶さんのブログコメント欄より。 紅茶檸檬「ちなみにTRPG圏最強のツンデレきゃら*1であるところのggincさんの攻略には半年を要しましたので」 ■紅茶檸檬2008.09.01「誤配論的、誤読的」『TPRGのススメ?』 http://d.hatena.ne.jp/koutyalemon/20080901/p1#…

〈真偽〉と〈当否〉の違い――論理と現実の一致の度合いについて考える

先日紹介したVampire.Sさんとの対談について、石頭さんから質問がありました。それは、 「Vampire.Sさんの言う〈当否〉というのが、いったい〈真偽〉と何が違うのかよくわからない」 というものでした。 Vampire.Sさんご本人に確認をとったわけではないです…

ブクマコメント対応

■高橋志臣,2008.09.16「仮象論のパラドックス――〈ゲームシステム〉と〈テーブルの合意〉を区別する」 http://d.hatena.ne.jp/gginc/20080915/1221483369 これの、p-nixさんへの回答。 全然分からん。。可能世界の物語論とかから展開していけばいいのかな? …

すごく良い話――玄兎さん、TRPGを学校の先生に説明する

高橋志臣@低速週間です。 昨日UPした『仮象論のパラドックス』は、ちょっとわかりにくいかもしれませんが、「どうして高橋が〈仮象論の罠〉に囚われていたのか(そしてそこから抜け出るための新しい考え方をいかにVampire.Sさんや哲学・論理学・美学から学…

仮象論のパラドックス――〈ゲームシステム〉と〈テーブルの合意〉を区別する

私が〈イマジナリィ・ボード〉ということばを言い始めてから、3年が経ちます。*1 それから、『ペテン師の戯れ言』で図解を挟みながらより高度な展開をされている玄兎さん、『Scoops RPG』でゲーム論とゲーム理論の区別を行い、そこから「RPGにおけるゲームボ…

ラフ・コスター『「おもしろい」のゲームデザイン』読了,ゲーム研究まわりいろいろ

『ウルティマオンライン』をはじめとして、さまざまなMMORPGやデジタルゲームのデザインに関わった*1現役デザイナーによる、まとまったゲームデザイン論です。「おもしろい」のゲームデザイン ―楽しいゲームを作る理論作者: Raph Koster,酒井皇治出版社/メー…

安田均『神話製作機械論』

ついに手に入れた! と思ったのもつかの間、実はそんなに重要な、まとまった論考が入っているわけではなかった! ……というのが、手にとって中身を確認した際の感想です。神話製作機械論作者: 安田均出版社/メーカー: ビー・エヌ・エヌ発売日: 1987/11メディ…

梵唄会から1ヶ月

重陽の節句……うわー、まだ書けていないソワカちゃん批評。 書く。9月中旬までに書く。まりおんさん待ってて! 最近は体調も良好ですからッ!! 気がつくとポニョも39ブクマとか行っているし。第二回の父性篇が書けてないのは残念。 最近のソワカちゃん情報。…

Aの魔法陣ガンパレ篇の“前衛的な”内容構成――重なりあうデザイン思想

夜中に『Aの魔法陣ルールブック――ガンパレード・マーチ篇』〔以下『ガンパレ篇』〕を読んだ感想の中で、一番大きかったこと(肯定的なこと)を取り上げます。Aの魔法陣 ルールブック ~ガンパレード・マーチ篇~ (ログインテーブルトークRPGシリーズ)作者: 芝…

「劣悪な鑑賞者」と、言論の受け取りかた

こないだの「檄文」の注釈でも少し触れた、ここの日記より。 ところで私はと言えば、彼ら劣悪な鑑賞者を大層愛しているのであった。実は一箇所、これはもう箸にも棒にも掛からないどうしようもない人のブログにブックマークを張ってある。時々見に行っては、…

RPToolsは俯瞰マップだけじゃない!

昨日紹介したRPTools。 実はこのツールで導入できるMapとは「jpg画像」であればどんなものでもオッケーなんです。 ですから、「横から見た映像」とか「斜めから見た映像」とか、要するにいろんな視点から見た平面マップを使うことも可能なんですね。いざとな…

読書の誠実さ

続いて、まりおんさんの「読書の誠実さ」について私見を述べさせていただきます。 〈批評〉と〈感想文〉という言葉を使われていますが、同じく「本に対して誠実か否か」ということになるのかな、と感じました。(これも読み方を「自分にひきつけ」すぎている…

「檄文」についてのお返事数件

こないだ評判の大きかった「檄文」について書こうかと思っているうちに、色々質問やらなにやらが来てますね。 しかし寝込みながら東浩紀・大塚英志の対談本『リアルのゆくえ』を読んでいて、ああ、いろいろな「誤読」と「誤配」があるもんだなあと思います。…

筑波批評社への檄文――あるいは〈批評〉をめぐる私個人の立場の整理

『ビアンカ・オーバースタディ』を文学部の唯野教授が批評的文脈で論じて、それが読者の批判的な読みを見事に封殺・殺害しているような短編小説を心から待望しているggincこと高橋志臣です、どうもこんにちは。「可愛い女の子に手コキしてもらいたい」という…

応答

はてブにコメントが来てますので、それぞれ書きます。 夢のあるいい記事。でも”批評”に対して愛がないと伝わらないようだ。何がこの態度の差を生むのか?良い批評との出会い?言葉に対する信頼?一般の人にとって”批評”はどうして必要なのでしょうか?/id:a…

「スプライトシュピーゲル」に出てくるシリアスゲームに関する私見

TRPG相談室「国家を運営するようなTRPGありますか?」に回答しました。 加筆・修正の上、転載しておきます。ちなみにこの話は、アクセラレータさんが『スプライトシュピーゲルIV』について疑問を持たれていた時に書こうとしていたものでもあります。 ついで…

シンセサイザー・クロニクル

シンセサイザー・クロニクル (大人の科学マガジンシリーズ)作者: 大人の科学マガジン編集部出版社/メーカー: 学習研究社発売日: 2008/07/30メディア: ムック購入: 16人 クリック: 319回この商品を含むブログ (137件) を見る 六本木の青山ブックセンターで、…

GAMEJAPAN誌リプレイ「混沌狩り」完結

魔術師オンリーキャンペーン「魔力の風を追う者たち」と合わせると計6回になる、ファンタジーロールプレイングゲーム『ウォーハンマー』第二版の連載リプレイが、今月号で一区切りを迎えました。GAME JAPAN (ゲームジャパン) 2008年 09月号 [雑誌]出版社/メ…

『崖の上のポニョ』について(1)――あなたは中間存在を愛せるのか

私、今までずっと黙っていたんですが、公開から今までの間に、『崖の上のポニョ』を2回観てきました。 同じ映画を2回観に行くというのは、私にとってはかなり珍しいケースです。 この入れ込み具合は、マーロン・ブランドーが亡くなった直後に築地市場で再放…

第六世界に虹を架ける―「The Sixth World(第六世界)」における仏教魔術闘争をめぐる一考察

前提 はじめてお越しの方、はじめまして。高橋志臣(たかはしむねおみ)です。 いつもお越しの方、こんにちは。高橋志臣です。ゴーストライターじゃないですよ(言っておかないと自己同一性を信じてもらえないかもしれないので、一応)。 この文章は、「護法…

はてなお絵かきをShadowrunでやってみた

さりおんさん(2008-07-11「伝説は続く」『さり海馬』) まりおんさん(2008-07-12「Thalion さんにならってRQの歴史を描いてみた」『まりおんのらんだむと〜く』) がやってて楽しそうだったので、 シャドウラン歴史をお絵かきしてみた。 大惨事。 書きき…

『ヒーローウォーズ』と『Aの魔法陣』の類似について解説してみる――あるいは「設定」がデータであるという発想について

『ヒーローウォーズ』を読み始めたと同時に、他方から「Aマホって『ヒーローウォーズ』以降のルーンクエストに似ているんだけれど」という指摘を頂いたので、そういう視点から二つのシステムについて考察してみました。「狭義のキャラクターデータ」という区…

ウォーハンマー『混沌狩り』第二回、GameJapan8月号にて連載中

私事が立て込んですっかり紹介が遅れてしまいましたが、通算5回目となる『ウォーハンマー・ファンタジーロールプレイ』のキャンペーンリプレイが今月号のGameJapan8月号に掲載されています。私も本名で参加させて頂いています。しかもウォーハンマーの花形、…