GOD AND GOLEM, Inc. (はてなダイアリー倉庫版)

2007-2012まで運用していた旧はてなダイアリーの倉庫です。新規記事の投稿は滅多に行いません。

Research

取り急ぎコメント――国内TRPG論のほとんどは、“他分野の”学問にはなっていないし、目指す必要もない件

回転翼さんのエントリについて、語に致命的な問題があると思いましたので、取り急ぎコメントします。 結果として、日本において語られるロールプレイはロールプレイ社会学の研究論であり、ゲームシステムではなくなりました。ロールプレイ論の用途はゲームの…

「スプライトシュピーゲル」に出てくるシリアスゲームに関する私見

TRPG相談室「国家を運営するようなTRPGありますか?」に回答しました。 加筆・修正の上、転載しておきます。ちなみにこの話は、アクセラレータさんが『スプライトシュピーゲルIV』について疑問を持たれていた時に書こうとしていたものでもあります。 ついで…

国内RPG雑誌研究目録作成(01)─『TACTICS』1989年05月号

とある方の援助がありまして、現在自宅に 『TACTICS』(ホビージャパン)5冊 『RPG Magazine』(ホビージャパン)59冊*1 があります(本当に、どうもありがとうございます)。 さて、これから、上記2雑誌のインデックス(論文目録)を作成する作業を始めた…

SPI社とルールブック記述

水野良ほか,1997『RPG対談 水野良の遊戯空間(ゲームランド)』メディアワークス*1 を読んでいたら、「SPI方式」について言及がありました。 「SPI方式」とは、平たく言うと「ディレクトリ構造を適用したマニュアル記法」のことです。たとえば、S…

日本国内RPG雑誌の歴史

(情報が色々飛び込んできており、順次付け足してます。) 『RPGマガジン』を借りることができるかもしれず、「ひゃっほうこれでインデックスが作れるぜ!」と思ったついでに、RPGに関する雑誌の歴史を追ってみました。 ■ロールプレイング・ゲーム関連…

新清士のMOD論から“ゲーム開発キット”としてのTRPGを捉えなおす(2)─「自動マリオ」が〈ゲームデザイン〉と言い切れない理由

私は今年の6月下旬に、「〈MOD〉の観点からTRPG評価の軸を考えてみようじゃないか」という趣旨の話*1をしました(新清士の議論については、ぜひリンク先から辿って一読してみてください。ゲーム産業研究の最先端の立場から、刺激的な知見が述べられています…

「新清士のMOD論から“ゲーム開発キット”としてのTRPGを捉えなおす」

「TRPGはキット(半完成品)のゲーム」だ、と明言したのは、『Aの魔法陣』をデザインした芝村裕吏氏ですが*1、この話を、ゲーム界の一線級ジャーナリストとして活躍していらっしゃる新清士氏が着目している〈MOD〉の概念と接続できないかというアイディアを…