GOD AND GOLEM, Inc. (はてなダイアリー倉庫版)

2007-2012まで運用していた旧はてなダイアリーの倉庫です。新規記事の投稿は滅多に行いません。

2007-01-01から1年間の記事一覧

イマジナリィ・ボードの進展(1)─Vampire.Sの〈ポリシー/メカニズム〉論に寄せて

実は以前から気になっていたのです。 『ルーンクエスト』界隈から登場したVampire.Sさんの濃厚な論考、『ルーンクエストというメカニズム』。■Vampire. S., 2000『ルーンクエストというメカニズム』*1 (http://www.glorantha.to/~tome/RuneQuestMechanism.p…

多摩豊の「RPG世代論」を正しく把握する

【多摩豊 1995 『次世代RPGはこーなる!』メディアワークス.】 を読みながら、「RPG世代論」の定義を再確認しました。次世代RPGはこーなる! (電撃ゲーム文庫)作者: 多摩豊出版社/メーカー: メディアワークス発売日: 1995/08メディア: 文庫購入: 2人 クリック…

俵ねずみのロールプレイ論

なんだか以前のエントリで大変コメント欄が盛り上がりました。 皆さん、ロールプレイ論は好きなのかしら。 それはさておき。 まっとうにTRPGのゲーム性について考えながら、「キャラクターのロールプレイ」をどのように実現するか、という観点の論考を書いた…

〈一意的描写〉と〈意志決定〉の対立─『Aのネットラジオ』で語られた演劇論からTRPGを考える

昨日、東京に来ていた氷川霧霞さんと飲んでいて、 「いつになったらちゃんとTRPGの理論的な話をするんですか?(笑顔)」 と釘を刺されたので(アイタタタ(笑))、ちゃんと今回はTRPGの話をしようと思います。はい。 久しぶりに本格的に長くなったので、本…

新清士のMOD論から“ゲーム開発キット”としてのTRPGを捉えなおす(2)─「自動マリオ」が〈ゲームデザイン〉と言い切れない理由

私は今年の6月下旬に、「〈MOD〉の観点からTRPG評価の軸を考えてみようじゃないか」という趣旨の話*1をしました(新清士の議論については、ぜひリンク先から辿って一読してみてください。ゲーム産業研究の最先端の立場から、刺激的な知見が述べられています…

「新清士のMOD論から“ゲーム開発キット”としてのTRPGを捉えなおす」

「TRPGはキット(半完成品)のゲーム」だ、と明言したのは、『Aの魔法陣』をデザインした芝村裕吏氏ですが*1、この話を、ゲーム界の一線級ジャーナリストとして活躍していらっしゃる新清士氏が着目している〈MOD〉の概念と接続できないかというアイディアを…