GOD AND GOLEM, Inc. (はてなダイアリー倉庫版)

2007-2012まで運用していた旧はてなダイアリーの倉庫です。新規記事の投稿は滅多に行いません。

『ガンパレードオーケストラ 白の章』

 発売してから何年経ってるんだろうってくらい放置していましたが、ようやくやりました(限定版を先輩から貰った)。
 前評判がイマイチだったので「どんなもんだろう」と思っていたら、いやあ、面白い。
 ガンパレの指揮官ってこんなに面白かったんだと。前作では結局なんだかんだで「人型戦車で撃墜数を稼ぐ」のが無難に面白いゲームになっていた(無理して他のことも色々遊べたけれど、設計に限界があった)ように思う。けれども、今回のGPOになって、色んなキャリアデザインに対応できる柔軟なゲームに改善されているなという印象がある(ただし、プレーヤーキャラクターが強制的に小隊長になるゲームなので、非戦闘員である整備兵の生活をプレイすることだけは実質不可能になった)。
 それでも相変わらず戦車兵が人型戦車を駆るのが強いわけだけれど、それよりも「単なる戦車」で遊ぶ方が断然面白い。単なる戦車が、非現実的な幻獣を次々屠っていく様がとてもよい。私の場合、初期状態で「偵察兵」になっていた石田咲良が、最終的には98式警戒車でベヒモスと切り結んでいたりした(しかもこれが戦車兵より小回りが利いて、なかなか強い)。
 また、気になったのが、耐久力表示。『スティールパンツァー:ワールドアットウォー』を彷彿とさせる表示になっている。私は全然デジタルのウォーゲームに詳しくないので、この耐久度を4方向(前後左右)に区分する方法はわりとメジャーな表示なのかもしれないけれど、これも「戦車ゲー」のカラーになったなと感じさせる点だった。
 ウォードレスも相変わらず設定含めて渋いんだけれど(現在の兵士のほとんどは骨格が最初からプラスチックに改造されている点とか)、やっぱり今回は「陸軍カッコいい」なミリタリーゲーなんじゃないかなあ。キャラクターもGPMより「特別な人」が少ないので、ミリタリーな世相がより表現されやすくなっているように感じる。しかも口当たりが(ミリタリーにしてはそれなりに)良い。私は座学だけではどうにもミリヲタになれなかった人間でしたが、これならウォーゲーム楽しいと言える。ガチな人には「ヌルい」と言われるかもしれませんが、かなり敷居を下げてくれている感じですね。
 学園パート含めて、数値も綺麗になったし(体力/気力含めてすべて000-255で統一された)、訓練もうまくジレンマになってるし(訓練五分類、時間区分)、細かいところで「こうしてくれてありがとう」というところが沢山見つかった。全体的にGPMの良いところを継承して、悪いところを改良しているという印象があります。GPMは5周くらい(しかもそんなに多様な遊び方はしてない)でしたが、今のところは「GPMより面白い」という感触。GPMを経由したからこそ面白く感じるというのはあるかもしれませんが、それは続編を評価する際の宿命というところでしょうか。
 現在3周目。訓練するのが面倒になったので、ほぼ最強キャラの石田で勲章・キャラシナリオ集めをしているところです。