GOD AND GOLEM, Inc. (はてなダイアリー倉庫版)

2007-2012まで運用していた旧はてなダイアリーの倉庫です。新規記事の投稿は滅多に行いません。

購入物、スガシカオ『NOBODY KNOWS』インタビュー、その他

 購入したり、本棚から取り出したり。

NOBODY KNOWS(初回生産限定盤)(DVD付)

NOBODY KNOWS(初回生産限定盤)(DVD付)


  • 主題曲「NOBODY KNOWS」は、歌詞の主体を群として読むと俄然面白くなる。群像劇なのかもしれない。
  • 主題曲のサウンドプロデューサははおなじみ「Shikao & The Family Sugar」の森俊之
  • 主題曲の音の抜けが酷く気持ちいい。特に中間、ギターエフェクトが空間に充満していくところ。この音は、今までのスガにはなかったものかもしれない。
  • 「1/3000ピース」2曲目のサウンドプロデューサは『東京事変』ベースの亀田誠治
  • 心身二元論を「心と身体“しか”ない」というのは新鮮。
  • 3曲目「コンビニ」の歌詞は必聴。
  • 初回限定生産番DVDには「FUNK FIRE TOUR」の10曲余が収められており、これで1000円台は正直価格破壊。
  • 「NOBODY KNOWS」の作曲と「コンビニ」の作詞だけでお腹一杯。102点。

音楽と人 2008年 06月号 [雑誌]

音楽と人 2008年 06月号 [雑誌]

 スガのインタビューがある。p108-9。
 インタビュアーはおなじみ青木優。この人が書いているスガシカオのインタビューだけは、シングルやアルバムが出るたび、欠かさず読むようにしている。

──ふむふむ、じゃあ、ここに来てのそういう音作りだったりバカなライヴというのは、どういうところから来てるんですかね?
「うーん……〈わかってる奴だけわかりゃいいよ〉ってやってると、わかんない人に届かないんですよね。ファンクだ何だとかわかんない人とか、もっと若い世代の奴とかに、〈すげえ楽しい音楽だな〉とか〈今まで聴いてきたものと全然違うな〉とか、何でもいいんだけど、そういうふうに届いてほしいんだよね。あと……やっても面白くなくなっちゃったんだよね。わかる人だけにわかる音を出すことに、あまり意味を見出せなくなってきちゃって」
(中略)
──〈俺はこのままじゃいかんな〉とか?
「…………ん、逆じゃないですか。〈俺、このままじゃなくてもいいんだな〉って。〈10年間やってきたことを頑なに守り続けなくても、べつにいいのか〉っていうふうに思えるようになってきたんですよね。だからこういう音楽になってきてるんですよ……あ、そういえば……(思い出し笑い)。桜井(和寿)くんにも言われてすごいショックだったのは、『午後のパレード』の明るさはちょっと逆ギレっぽかったよね』って」

午後のパレード

午後のパレード

──ぎゃ、逆ギレ(笑)。
「(笑)でも〈NOBODY KNOWS〉の突き抜け感はもう疑う余地がないよね』みたいな。
──はあー。それは鋭い意見ですねえ。
「鋭いですよ! あの人、むちゃくちゃよく聴いてますからねえ。『今度の曲はすごいお茶の間でも聴かれる曲だと思うよ』みたいなことも言ってたなあ。そう言われた時は、僕もうれしかったなあ」

 その他、邦楽における歌詞とアルバムの関係などについての指摘もあった。
 とりあえず、スガの最新コンセプトが毎度よくわかる良記事である。音楽記事の役目の一つだな。

NHKブックス別巻 思想地図 vol.1 特集・日本

NHKブックス別巻 思想地図 vol.1 特集・日本

 近所の本屋にないなと思ったら、大学の生協に平積みされていた。
 とりあえず買ってみたが、いつ読みきるか、言及するかは定かではない。

言語と認知―心的実在としての言語

言語と認知―心的実在としての言語

 以前買っていた唯一のチョムスキーの著作を掘り起こして少し読む。「プラトンの問題」と「デカルトの問題」とか。
 id:sakstyleから「チョムスキーは進化論生物学を言語学に持ち込むことについて慎重だ」という指摘を受けて、再度興味を持った。