合気道日誌(3)
今日もやっていました。今後、週2〜3ペースで稽古することになりそうです。多いですね。それでも現役の半分くらいですから、現役生は偉いと思います。
今日は捌きを中心に。対話が多くなりました。
集合
寝坊してしまい、30分遅れてしまった。小走りに駅へと急ぐ。
電車の中で『社会科学のリサーチデザイン』を読む。社会科学の定性的研究について本格的に論じた名著で、ノートテイキングをしてでも学び取りたいことが山ほどある。社会科学は定量的研究と定性的研究とが派閥に分かれて争っているという不毛な現状があるので、こうした欧米のリサーチノウハウが安価で得られるのはとても嬉しい……安価でもないか。
- 作者: G.キング,R.O.コヘイン,S.ヴァーバ,真渕勝
- 出版社/メーカー: 勁草書房
- 発売日: 2004/01/01
- メディア: 単行本
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メールで遅刻した旨を伝えたところ、幸か不幸か、相方も乗り換え駅で同じ電車に乗り合わせた。改札を出て合流。遅刻コンビである。
母校の売店に寄らせてもらい、コロッケサンドとプレミアムカルピスを買う。パクつきながら谷への階段を下りていく。
もう一週間後もすれば新入生歓迎期である。会館には現役大学生の顔がちらほら。
着替えつつ体技ビデオを確認。老先生にあれこれ寸評を加えつつ黒帯を締める。
ストレッチに対する意欲が日増しに高まっている。足裏・足甲が随分柔らかくなってきた。楽しい。袴のまま、深脚と開脚をする。
稽古前の会話。
高橋(受け)「ようやく受けの精度が快復してきたかもしれない。神経が起きてきた」
相方(取り)「そういうものかねぇ」
高橋「前方回転受身の立ち上がりが昔の感覚に戻ってきたんだよね。音も静かになったし」
相方「うーん。自分は、いつがピークだったかわからないと思う時がある。“うまくなった”というのは必ずわかるのに、“へたになっている”時は、言われるまでいつも自覚できないから」
高橋「確かに、そうかもしれない」
規定体技
特に問題はない……ようにも思うのだが、少しアドバイスが足りていないかもしれない。もっとちゃんと相手の上達に貢献しよう。
とりあえず、二教〆と三教の落しが若干ひっかかる。次回以降、また練る機会を持ってもよいかもしれない、と思う。
選択体技第九「正面打ち」
「正面打ち呼吸投げ」にて。
相方(受け)「捌きの後の姿勢が後ろに寄っているようだ」
高橋(取り)「一教動作の後か。うーん、困ったな。うまく捌けない」
相方「運足〔うんそく〕が慌ててるんだと思うね。フツーに、歩くように、やってみたらどうか」
高橋「──あ」
相方「いいじゃん」
高橋「そうか、一教動作の動き出しから脚を“構えて”いたのか。それじゃ出だしで力が入るのも無理ない」
相方「あとは上下運動かな」
取りの初動にて、脚を固めてしまう癖が発覚した。
滑り出しで脚を緊張させてしまうと、足取りがぎこちなくなり、途中でどうしても動作が詰まってしまう。初めのリラックスが、技の質を決めるので、これは致命的な癖だった。
これを修正したとたん、技全体の精度が上がった。
直しかたは簡単だった。“相手に向かってスタスタ歩きながら正面打ち呼吸投げをかける”。これでOK。今までの悩みはなんだったのか。
5年やってもこういう気づきがあるから面白い。しかし逆に言うと、そういうつまらないところでつっかかっているほど未熟ともいう。
最後の「正面打ち呼吸投げ前方投げ」の出来は良くなってきた。問題は転換動作が含まれるものらしい。
- 一教動作(脚の緊張を解く)
- 捌き(視線を外さない・真横)
12本全部にこれが共通する。コリャいかん。
武器選択体技「太刀取り」
攻撃の動作としてどうなんだろうと思いながら実施。今回は形がメインになったような気がする。前方投げ系の技をしばらく練った。
剣技
どうも剣先がヒョコヒョコと上に上がってしまう。
相方は出場経験豊富なだけあって、基本的な振りはクリアしている。
相方「カタチは今は置いた方がいい。たとえばI先輩は氣を出して振っているから、少しカタチが崩れても問題なく振ることができる」
高橋「あー、念の先行ねえ。言われてもなかなかね……。顔がこわばるし」
相方「それ意味ないっす。まあ、これは一人でやるしかないよ」
高橋「そうだね。練習しておこう」
声出し・タイミングについては初験にしては悪くなかったと思う。今後に期待。
杖技
共に悲惨。
退散して通常の体技に移る。