今年の夏のソワカちゃん
まとまったゲームの話はそこそこしたので、後は裏で学会発表とかに向けて準備しようと思います。
また他の趣味の話をだらだらしようと思います。
すごく久しぶりにkihirohitoサウンドの話。
- bold;">『非Q正伝』〔なるきゅーせいでん〕:kihirohito夢の旧作シリーズの本人によるリミックス・アルバム。2010年07月19日の「ボーカロイド・マスター」即売会(於:浜松町都立産業貿易センター)にて頒布。名義は円盤刊行会。定価1000円。通販へ移行した後、完売。
- bold;">『ヰタ・サブテラネウス』:ソワカちゃんファンによる同人バンド「地下102階」に原作者kihirohitoがベースとして加わった、バンドサウンド・スタイルのアルバム。『非Q』と同様、2010年07月の「ボーカロイド・マスター」の同ブースで頒布された。lope(vo.),アーサー(g.,vo.),a_kira(kb.,arrangement),kihirohito(b.),reopon(dr.),monado(chorus ,produce),namak(chorus, management)。定価1000円。現在も通販で入手可能。(参考:http://item.rakuten.co.jp/kaimonoz/enban02/)
動画で紹介したのは、それぞれのキラーチューンですね。全部手に入れました。とてもよいです。
RuneQuest, Basic Role-Playing and Gloranthaの三十五年略史(1975-2010)
こないだのRQ東京会で、いつもお世話になってるまりおんさんに「ここ10年のイサリーズとかマングースの商品展開ってさっぱりわかんないので、どういう風になってるのか、教えてくださーい」と超ワガママなことを言ったら、まりおんさんが素晴らしい記事をまとめてくれました。
せっかくなので、peekaboo30さんの年表と合わせて、僕のところでもまとめ年表を作って支援しようかと思います。」
RPG.Netで確認できる細かいサプリ・シナリオ集関連の情報はある程度除外しつつ、HQ2とMongoose版RQ2(ついでにChaosiumのデラックスBRP)にたどり着くまでの最低限の話を押さえてみます。間違いもまだあるはずなので、適宜修正コメントください。やってみたところ、RPG.netのクレジットはかなり信用ならん感じ。Amazon.comの方が信頼度高し。
デジタルゲーム関連では「The Elder Scrolls IV: Oblivionのデザインにも関わっているKen Rolstonの移籍騒動があったためにRQ3の命脈が1994年で途絶えた」というような話があり、こういう話はけっこう大事だなーと思う次第です。
PendragonでGregがどんなことをしていたのかということはほとんど知らないのですが、そのうち調べてみたい。今回はひとまずグローランサとBRP関連に的を絞る。
■ルーンクエスト製品史参考リンク一覧(2010年08月版)
- Pete, 2009, "The History of Runequest" (http://www.maranci.net/rqpast.htm,2009.01.14).
- RPG Net, "Index system Search: RuneQuest"(http://index.rpg.net/display-search.phtml?key=system&value=RuneQuest)
- Mongoose RuneQuest公式(http://www.mongoosepublishing.com/home/runequest.php)
- peekaboo30,「年表について」(http://d.hatena.ne.jp/peekaboo30/20060307#p2,2006.03.07).
- まりおん,「ルーンクエストの歴史」(http://d.hatena.ne.jp/mallion/20071214/p1,2007.12.14).
- まりおん,「ルーンクエストの歴史2(近代編)」(http://d.hatena.ne.jp/mallion/20100831/p1,2010.08.31).
年 | 製品・出来事 | 関連会社 | 担い手 | |
---|---|---|---|---|
1975 | White Bear and Red Moon (original title of Dragon Pass) | Chaosium | Greg Stafford | |
1978 | RuneQuest First Edition | Chaosium | Steve Perrin, Ray Turney, Steve Henderson, Warren James, Greg Stafford | |
1979 | RuneQuest Second Edition | Chaosium | Steve Perrin, Ray Turney, Steve Henderson, Warren James, Greg Stafford, John Sapienza | |
1979 | Cults of Prax | Chaosium | Steve Perrin, Greg Stafford | |
1980 | Basic Role-Playing | Chaosium | Greg Stafford and Lynn Willis | |
1981 | Cults of Terror | Chaosium | Paul Jaquays, Ken Kaufer, Rudy Kraft, Charlie Krank, John Natzke, Sandy Petersen, Greg Stafford, Sean Summers, Anders Swenson, Lynn Willis | |
1981 | Dragon Pass (republishing) | Chaosium | Greg Stafford | |
1982 | TrollPak | Chaosium | Sandy Petersen, Greg Stafford | |
1984 | RuneQuest Third Edition | Avalon Hill | Steve Perrin, Greg Stafford, Steve Henderson, Lynn Willis, Charlie Krank, Ray Turney, Ken Rolston, and Sandy Petersen | |
1987 | Land of Ninja | Avalon Hill | Bob Charrette, Sandy Petersen | |
1988 | TrollPak (revised) | Avalon Hill | Sandy Petersen, Greg Stafford | |
1988 | 『ルーンクエスト』3版BOXセット | ホビージャパン | 田中勇樹(翻訳) | |
1992.10.01 | 『ルーンクエスト・ナインティーズ』*1 | ホビージャパン | 桂令夫・石垣憲一・内田智也・山本達*2 | |
1993.11.01 | 『ドラゴンアトラス――ルーンクエスト'90s ワールドガイド』 | ホビージャパン | 桂令夫・内田智也・山本達・たのあきら | |
1994 | Lords of Terror | Avalon Hill | Stephen Martin, Sandy Petersen, Greg Stafford | |
1997 | Issaries,Inc.設立 | Issaries | Greg Stafford | |
1998 | 以前から債務処理にあえいでいたAvalon Hill社が業務を停止 | Avalon Hill | ||
2000.04 | Hero Wars (HeroQuest Prototype)*3 | Issaries | Robin D. Lows(main design), Greg Stafford, Roderick Robertson, Shannon Appel | |
2001.11.30 | 『ヒーローウォーズ――英雄戦争』(HW基本2冊の翻訳編集版) | アトリエサード | 翻訳・編集:桂令夫&グレイ・ローズ(岡田洋・小川涼・桂令夫・北島靖己・山下暁士・山本達)*4 | |
2002 | Steve Perrin's Quest Rules*5 | (personal) | Steve Perrin | |
2003 | HeroQuest First Edition | Issaries | Robin D. Laws(main design), Greg Stafford | |
2003 | 米国の玩具メーカーであるHasbro社が、既に1998年ごろに解散していたAvalon Hill社の権利を600万ドルで買収*6。Hasbro社はRQやGloranthaの版権を行使する企画開発能力がなかったため、RQの商標を失効させた。このためRuneQuestの版権はChaosium社へ、RQ時代に蓄積されたGlorantha設定の版権はIssariesへ、それぞれ戻ってくることになった。 | Avalon Hill, Hasbro, Chaosium, Issaries | ||
200x(?) | Issaries, Inc.が事実上Greg Stafford個人の版権管理会社に。以降、グレッグはTRPGのルールデザインには関わらなくなった。これ以降、HQラインはMoon Design社に開発を委任。一方BRP-RQは英国Mongoose Publishingに開発を委任。このようにしてAvalon HillとIssariesはともにTRPG開発から退き、A.「RQ3を継承する新BRP(Chaosium)」B.「RQ2に回帰したオリジナルRQ(Mongoose)」C.「ナレーション重視のHQ(Moon Design)」の3つのGlorantha的TRPGが鼎立することとなる。 | Issaries | Greg Stafford | |
2004 | Basic Roleplaying Players Book (Deluxe BRP First Edition)*7 | Chaosium | ||
2006 | RuneQuest: Core Rulebook | Mongoose | Matthew Sprange | |
2006 | 『RuneWars』*8 | (personal) | Vampire.S | |
2007 | RuneQuest Deluxe: Core Rules Compilation | Mongoose | Matthew Sprange | |
2008 | Basic Roleplaying: The Chaosium Roleplaying System (Deluxe BRP Second Edition) | Chaosium | Jason Durall, Sam Johnson | |
2008 | 『ひーろーうぉーず 1.1』*9 | (personal) | なゆた | |
2009 | HeroQuest Second Edition | Moon Design | Robin D. Laws, Greg Stafford | |
2010 | RuneQuest II Core Rulebook | Mongoose | Lawrence Whitaker |
修正はトラックバック・直メールで随時受付中です。
*1:RQ世界を基にした完全オリジナル
*2:チーム「グレイローズ」で有名。なお、編集には当時のホビージャパン開発室の平原靖彦が関わっている。
*3:Hero Wars: Roleplaying in Glorantha と Hero Wars Narrator's Book: Game Mastering in the Hero Warsの2冊が基本ルールブックとなっている。
*4:特定は避けるが、ここに記したグレイ・ローズ以外の協力者としてまりおんさんが関わっているのはもっと称賛されていいと思う。
*5:初期RQ開発に関わったペリン自身によるホームメイドなTRPGシステム。
*6:これはWikipedia日本語版の記述であり、{要出典}。M:tGとD&D3e以降で有名なWizards of the Coast社も、1999年にHasbro社の傘下に入っている
*7:ルールはRQ3準拠。
D&D4e PHB「切って貼るだけアップデート・ファイル」
polypousraceさんという方が、『ダンジョンズ&ドラゴンズ プレイヤーズ・ハンドブック 第四版』の膨大なエラッタ&アップデート情報を更新するためのPDFファイルを公開してくれています。
polypousrace,2010,「D&D4版PHBアップデート米国2010年05月分まで」(※用法の注意書きがあります。必読)
http://d.hatena.ne.jp/polypousrace/20100828/1282938355
polypousrace,2010,「D&D4版PHBアップデート米国2010年07月分」
http://d.hatena.ne.jp/polypousrace/20100829/1283065874
たぶん、もうすでにD&D4eはD&Dv4.5になってるんじゃなかろーか……(笑)。新しいPHBが出てないだけで。
僕も遊んでますので、さっそく適用してみようと思います。種族固有特技からしてもうガラッと変わってたりするので、こういう情報がないと大変なんですよね。D&D Insiderの恩恵を得られない日本語環境では、こうした草の根の方々の独自サポートがいかに大切か、しみじみ感じ入ります。
polypousraceさんのお話も、「本当に新しい事態だよなあ」と思うことが多いです。
私は普段TRPGをしていても、あんまりルールのエラッタとか気にしないで遊んでしまえる方ですし、その場その場でマスターが決めてくれればいいよと思っているのですが、D&D4版を遊ぶにつれてこの定期的に発表されるアップデートにはどうしてもちゃんと向き合わないといけないなと感じていました。特にDMをするようになってからは。
最初からそういう設計思想だったかは知りませんが、ここまで頻繁にアップデートを繰り返す(そもそも今まで遊んだゲームにアップデートという概念はなかった)ゲームに出会ったのは初めてですし、しかもその内容がダイレクトにゲームを変化させます。公の場で遊ぶ場合にはレギュレーションとしてアップデートの内容を踏まえるのは当たり前となっています。
なのですが、その膨大なアップデートの量にただ圧倒され途方に暮れるのもまた事実。書き込むのも馬鹿らしいし、中にはそれすら難しい長文も存在します。本国のようにプリントして切って貼れればどんなに楽か。
他力本願な私は今までD&Dを遊ぶ場で「このルールって今どうなっているんでしたっけ」と人に尋ねるのが基本姿勢で、アップデートの必要性を感じ始めてからも「アップデートって皆さんどうしているんですか?」と訊きまくり、何か良い解決策を持っている人に頼ろうとしていました。
同じゲームグループの方が自身の為に作成した簡易貼りつけアップデートを頂いたり、D&D愛好家の皆さまのブログを「切って貼るだけの楽なアップデートをつくっている人いないかな」などと邪な考えで眺めていたりしました。
でもそんなに都合のよい物はそうそう見つからない。なので7月も終わりに近づいた頃、一念発起して時間を見つけてはちまちまと作成してまいりました「切って貼るだけアップデート」。
要りようの方はご自由にお使いください。
ところで最近の僕は、大抵のプリントアウトを「セブン&Y」のゼロックス・コピー機に、USBメモリを挿し込んで、1枚10円でプリントアウトすることが多いです。ゲームについても、セッション前にさっくりコピーして行くこと多し。レターサイズでもない限り、家にプリンタを置かずに済んでとても便利です。家が狭いとプリンタのメンテナンスが大変なんですよねえ……。*1
ダンジョンズ&ドラゴンズ プレイヤーズ・ハンドブック第4版 (ダンジョンズ&ドラゴンズ基本ルールブック)
- 作者: ロブハインソー,アンディコリンズ,ジェームズワイアット,桂令夫,岡田伸,北島靖巳,楯野恒雪,塚田与志也,柳田真坂樹
- 出版社/メーカー: ホビージャパン
- 発売日: 2008/12/05
- メディア: 大型本
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