GOD AND GOLEM, Inc. (はてなダイアリー倉庫版)

2007-2012まで運用していた旧はてなダイアリーの倉庫です。新規記事の投稿は滅多に行いません。

ルーンウォーズ勉強メモ

 CoCの話をまとめて書く時間が取れない。今月中には上げたいところ。

 ところで、海外で根強い『グローランサ』シリーズを利用した国内の同人〈ロールプレイング・ゲーム〉『ルーンウォーズ』の勉強にようやく着手しました。
 といっても、これはまだ開発中のボードゲームでして、基本的なルールは以下の場所に公開されています。メインデザイナーはこのBlogでもしばしば言及させていただいているVampire.Sさんです。他にも国内ルーンクエストのパワーユーザーが沢山参加しているようです。
(なお、私自身はRuneQuest系の情報に関してはド素人であることを告白しておきます。最近ようやく主な神格名を覚えたくらいです。)

■『RuneWars Wiki
http://www.dunharrow.org/pukiwiki/runewars/

 Vampire.SさんのTRPGデザイン原論は〈メタルール〉という概念で別個に論じられていますが、今はそれについては言及しません(またの機会に考察したいと思います)。今回はその下位ルールとなる、基本的なルール用語について整理するだけにしておきます。
 さて、『ルーンウォーズ』のルールにおいて特徴的なのは、『ヒーローウォーズ』および『ヒーロークエスト』において展開されたグローランサ世界の記述法を、より簡易なD20判定方式のゲームメカニズムとして再整理したことと*1、『Aの魔法陣』や『トンネルズ&トロールズ第7版』のような自然言語処理を、さらに積極的に取り入れたキャラクター記法を構築していることです。

 RWの構成を俯瞰してみるに、このゲームは自然言語処理(=物語的叙述による表現)と形式言語処理(=いわゆるボードゲームデザインの手法による状況の抽象化とその判定による表現)を交互に往復して、グローランサ世界を総合的に描写することを念頭においてデザインされているように見えます。ですから今回は、その2つの言語処理系統に大別して、基本的な用語を一覧にしてみました。今の段階でつけられるものについては、自分なりにサマリー的な注釈をつくってみています。

自然言語処理系のRW用語

  • 〈プロフィール〉(勉強不足につき説明なし)
    • アーキタイプ〉(勉強不足につき説明なし)
    • 〈キーワード〉(勉強不足につき説明なし)
    • アブストラクト〉(勉強不足につき説明なし)
    • 〈クーポン〉(勉強不足につき説明なし)

形式言語処理系のRW用語

  • アトリビュート*2
    • 〈キーフレーズ〉
    • 〈能力値〉*3
    • 〈種別〉
      • 〈強化〉*4
      • 〈弱点〉*5
    • 〈マスタリ〉*6
    • 〈ルーン強度〉*7
    • 〈キャラクターレベル〉*8
  • 〈行動判定〉*9
    • 〈難易度〉*10
    • 〈行動結果〉*11
    • 〈達成度〉*12
      • 〈成功〉*13
      • 〈失敗〉*14
    • 〈R1クリティカル/R1ファンブル*15
      • 〈R1クリティカル〉)(勉強不足につき説明なし)
      • 〈R1ファンブル〉(勉強不足につき説明なし)
      • エスカレーション〉(勉強不足につき説明なし)

 
 まだ補完しきれていないところも多いし、また間違いなども沢山あると思うので、とりあえずメモ代わりの草稿をUPしておきます。

*1:といっても、自分はHQを詳しく知らないので間違った理解かもしれません。ところでここでどうしてD20なのかを考えて見ますと、ルーンクエストシリーズでよく適用されるパーセンテージダイス(d100)と20面体ダイスの確率分布はほぼ均一だからではないかと思いました。{x│0,5,10,15,...95}と数列を数えれば、ほら、20面の出来上がり。20面体は「荒っぽいパーセンテージロール」とも解釈できますよね。もちろん、d100でシステムを組んだときとだいぶ意味合いが違ってきているとは思いますが、少なくとも2d6などでシステムを組むよりは、RuneQuest系のシステムデザインの思想を崩しにくい、簡便な判定方式だと思います。

*2:(総記:「キーフレーズ/(種別)/能力値/(マスタリ)/(ルーン強度)」。なお〈キーフレーズ〉と〈能力値〉は必須、残りはついたりつかなかったりする。〈マスタリ〉と〈ルーン強度〉の記述は独特なので注意。

*3:アトリビュート〉の数だけd6をx個だけ振って、ランダムに決める。

*4:(=「◎」,〈能力値〉の手前に表記)

*5:(=「×」,〈能力値〉の手前に表記)

*6:(=「山」or「w」,「12山1(=32)」,「0w3(=60)」など20進法表記)

*7:(=「R」,〈マスタリ〉と同様20進法を採用)

*8:キャラクターが持つ全ての〈能力値〉を平均した数値のこと。これは、新たな〈アトリビュート〉を獲得した時に振るダイスの基準となる。ところで、これ専用のダイスロール一覧表はきっと必要になるはずだけれど、Wikiにはまだ見当たらない。

*9:d20の下方ロール。参照する数字は〈能力値〉。〈マスタリ〉や〈ルーン強度〉も大いに関係してくる。

*10:これは下方ロールの目標値ではなく、「〈行動判定〉が何回成功すればそれは「成功」とみなされるか」を意味する。1回成功すればいい判定もあれば(難易度1〉)、3回連続で成功しないとダメな難易度もありうる(〈難易度3〉。)

*11:(=「x R y」。「0R1」「3R0」「-2R0」などと記述する。左の数値は〈達成度〉を、右の数値は〈R1クリティカル/ファンブル〉値を表す。

*12:(=「x R y」における「x」。普通の判定については、この数値を参照するだけで済む。)

*13:〈達成度〉が「+1」になること。通常の成功は「1R0」である。なお、難易度3の判定に対しては「3R0」が必要。

*14:〈達成度〉が「-1」になること。通常の失敗は「-1R0」である。こうなると、該当するアトリビュートが使えなくなってしまう(このあたり、『Aの魔法陣』の成功要素停止に似ている。)

*15:(=「x R y」における「y」)