GOD AND GOLEM, Inc. (はてなダイアリー倉庫版)

2007-2012まで運用していた旧はてなダイアリーの倉庫です。新規記事の投稿は滅多に行いません。

RPGs

『黄昏の天使』第一部第一話シナリオを遊びました。

今年の前半は、オンライン/対面合わせてけっこう沢山のセッションをやっています。しかしそれ以外の時間、特に今年度の春から夏にかけては私事が本当に立て込んでいて、なかなかセッションレポートを書くことができませんでした*1。TRPG関連の記事としては…

物語的ゲームの設計と受容に関する覚書――〈ゲーム的選択原理〉について

ここ数日、玄兎さん、紙魚砂さん、acceletatorさんが、TRPGにおける「悲劇」の扱いについて、それぞれの立場から論じているようです。これまでの議論の経緯はacceleratorさんのエントリの後半を参照してください。 ここで私は、玄兎さんが「介入」という…

岡和田晃『アゲインスト・ジェノサイド』(読了直後の感想)

id:Thorn さんこと、岡和田晃さん、待望の単行本です。ガンドッグゼロ リプレイ アゲインスト・ジェノサイド (Role&Roll Books) (Role & RollBooks)作者: 岡和田晃,アークライト,狩岡源出版社/メーカー: 新紀元社発売日: 2009/05/29メディア: 新書購入: 7人 …

「T&T7th/!Turning Over」について

『ロール&ロール』に掲載されたT&T(トンネルズ&トロールズ)7版のシナリオ「ゴブリン岩の迷宮」を、11月からずっと続けていました。Role & roll vol.31―For unpluggedーgamers出版社/メーカー: 新紀元社発売日: 2007/04メディア: 単行本購入: 1人 ク…

ゲーム研究における道具論、作品論

今のところ考えているうち、もっとも抽象度の高い話を投げてみます。 全体として統一感があるわけではないので、節ごとに全然別の話をしている、というくらいの気持ちで読んでいただければと思います。 設計・運用・受容 自分がTRPGについて書く時、いつ…

CD&Dの成長システムの齟齬について

昨晩はクラシックD&DとRPGにおけるゲームスケールの関係について文章を書きながら考えていたのですが(後日アナウンス予定)、1983年以降にフランク・メンツァーがデザインしたいわゆる「赤箱」(クラシックD&D第四版)が、こういうメリット&デメ…

Rogue1975年起源説?

先日買った『ユリイカ』のRPG特集、褒めどころも突っ込みどころも両方ある中々刺激的な本になっています。 が、褒めどころはとりあえず四月上旬に回して、取り急ぎ気づいたところを。 宮昌太朗,2009「システムと戯れること、物語を読むこと――『ドラゴンクエ…

ユリイカRPG特集

出たらしい。買って帰ろう。ユリイカ2009年4月号 特集=RPGの冒険出版社/メーカー: 青土社発売日: 2009/03メディア: ムック購入: 9人 クリック: 38回この商品を含むブログ (22件) を見る 諸星特集も買いたいんだけど、まだ売ってるかしら。

『仙窟活龍大戦カオスシード』

id:hiyokoya6さんが「知る人ぞ知る傑作」と褒めていたので、しばらく気になっていたのだが、先日友人の協力によりようやく入手することに成功した。 SFCで1996年に出たが、今やっているのはリメイクされたセガサターン版(1998)。仙窟活龍大戦カオスシード(…

Pixivファンタジアシリーズ

イラストレータに的を絞って提示される、制限のゆるいPBeM的なものでしょうか。 イラストコミュニティサイトのPixivで、ファンタジー設定を提供して、それをもとに各々思い描いたキャラクターやオブジェクトを制作する遊びが、人気の企画として盛り上がって…

ロード・ブリティッシュの伝記として――『ダンジョンズ&ドリーマーズ』(デジタルゲーム史初期年表付)

更新履歴(最終更新090331_Tue) まとめ人の関心に従って アーケードゲーム関連(ピンボール含む) 主要なアナログゲーム(モノポリー、ディプロマシー、D&Dなど) 国産ゲームのうち、RPGとADVに関連するゲーム 日本のデジタルゲーム史に関連するもの ハッカ…

のば通らじおのゲスト出演放送が公開されました

早城菱人さんの『のば通らじお』で、2月末にゲスト出演した放送が公開されました。

取り急ぎコメント――国内TRPG論のほとんどは、“他分野の”学問にはなっていないし、目指す必要もない件

回転翼さんのエントリについて、語に致命的な問題があると思いましたので、取り急ぎコメントします。 結果として、日本において語られるロールプレイはロールプレイ社会学の研究論であり、ゲームシステムではなくなりました。ロールプレイ論の用途はゲームの…

2009年、TRPG批評のロードマップ・序論

TRPGというゲーム形式の論点を、2009年02月段階の理解にもとづき、整理したものです。 以前から書いていることの焼き直しの部分もありますが、これが最新版となります。

TRPG議論のルールブック/読む価値のあるロールプレイ論まとめ

井上(仮)さんの昨年の記事を見つけて、面白かったのでここで紹介。 スタイルシートが変わったのか、とても読みやすくなってますね。 井上(仮),2008,「TRPG系ブロガー入門 」(http://gamemaster.g.hatena.ne.jp/inouekari/20080916#1221524083,20…

TRPGの議論における〈自由〉概念を受けて――ゲームデザイン責任の三権

id:acceleratorさんが、RPG日本の鏡さんが使っている〈自由〉概念の曖昧さについて、法学者(法哲学者)である大屋雄裕さんや森村進さんの議論を引きながら整理してくれています。 accelerator,2009,「自由という概念のやっかいさ」(http://d.hatena.ne.j…

月末、『のば通らじお』に出演する(らしい)

TRPG SNS管理人の井上(仮)さんを通して、老舗TRPG系インターネットラジオ番組『のば通らじお』管理人の早城菱人さんから出演依頼を戴きました。 しかもお題は――「TRPG批評」だそうです。 はあ、TRPG――批評――。 ――他の方からそんな言葉を聞くことになろうと…

Scoops RPG向けのアイディアメモ(罠四題ほか)

acceleratorさんのところで、表紙問題についてコメントしました。 そこで、補足記事でも書こうかと思ったのですが、書いているうちに綺麗にまとまりそうなアイディアが出てきたので、これは2009年03月のScoops RPGにとっておこうかな、と思います。2月号は筑…

トラベラー入手

id:DocSeriさんがゲームの一部を処分されるということを聞き、いくつか貰うことにしました(芹沢さん、ありがとうございます)。 そのうち、ずっと買いたくても手が出なかった雷鳴版『トラベラー』が。 いやあ、ずっと欲しかったんですよこれ。[rakuten:a-ga…

ブクマコメント対応

■高橋志臣,2008.09.16「仮象論のパラドックス――〈ゲームシステム〉と〈テーブルの合意〉を区別する」 http://d.hatena.ne.jp/gginc/20080915/1221483369 これの、p-nixさんへの回答。 全然分からん。。可能世界の物語論とかから展開していけばいいのかな? …

すごく良い話――玄兎さん、TRPGを学校の先生に説明する

高橋志臣@低速週間です。 昨日UPした『仮象論のパラドックス』は、ちょっとわかりにくいかもしれませんが、「どうして高橋が〈仮象論の罠〉に囚われていたのか(そしてそこから抜け出るための新しい考え方をいかにVampire.Sさんや哲学・論理学・美学から学…

仮象論のパラドックス――〈ゲームシステム〉と〈テーブルの合意〉を区別する

私が〈イマジナリィ・ボード〉ということばを言い始めてから、3年が経ちます。*1 それから、『ペテン師の戯れ言』で図解を挟みながらより高度な展開をされている玄兎さん、『Scoops RPG』でゲーム論とゲーム理論の区別を行い、そこから「RPGにおけるゲームボ…

安田均『神話製作機械論』

ついに手に入れた! と思ったのもつかの間、実はそんなに重要な、まとまった論考が入っているわけではなかった! ……というのが、手にとって中身を確認した際の感想です。神話製作機械論作者: 安田均出版社/メーカー: ビー・エヌ・エヌ発売日: 1987/11メディ…

RPToolsは俯瞰マップだけじゃない!

昨日紹介したRPTools。 実はこのツールで導入できるMapとは「jpg画像」であればどんなものでもオッケーなんです。 ですから、「横から見た映像」とか「斜めから見た映像」とか、要するにいろんな視点から見た平面マップを使うことも可能なんですね。いざとな…

「スプライトシュピーゲル」に出てくるシリアスゲームに関する私見

TRPG相談室「国家を運営するようなTRPGありますか?」に回答しました。 加筆・修正の上、転載しておきます。ちなみにこの話は、アクセラレータさんが『スプライトシュピーゲルIV』について疑問を持たれていた時に書こうとしていたものでもあります。 ついで…

はてなお絵かきをShadowrunでやってみた

さりおんさん(2008-07-11「伝説は続く」『さり海馬』) まりおんさん(2008-07-12「Thalion さんにならってRQの歴史を描いてみた」『まりおんのらんだむと〜く』) がやってて楽しそうだったので、 シャドウラン歴史をお絵かきしてみた。 大惨事。 書きき…

『ヒーローウォーズ』と『Aの魔法陣』の類似について解説してみる――あるいは「設定」がデータであるという発想について

『ヒーローウォーズ』を読み始めたと同時に、他方から「Aマホって『ヒーローウォーズ』以降のルーンクエストに似ているんだけれど」という指摘を頂いたので、そういう視点から二つのシステムについて考察してみました。「狭義のキャラクターデータ」という区…

ウォーハンマー『混沌狩り』第二回、GameJapan8月号にて連載中

私事が立て込んですっかり紹介が遅れてしまいましたが、通算5回目となる『ウォーハンマー・ファンタジーロールプレイ』のキャンペーンリプレイが今月号のGameJapan8月号に掲載されています。私も本名で参加させて頂いています。しかもウォーハンマーの花形、…

ウォーハンマーRPG新リプレイ「混沌狩り」(セッション用TIPS付)

久方ぶりのRPGの記事です。 院生活で忙しくてTRPGもTRPG“論”もオフライン限定でしたが、当然のことながら続けています。まあ私自身は、実はそれほどこのBlogを「TRPG専門Blog」として自己規定しているわけではないので、問題ないのですけれども。 さて、ホビ…

「魔力の風を追う者たち」第三回

ウォーハンマーのキャンペーンリプレイ第三回が収録された雑誌『Game Japan』2008年05月号が既に発売されています。GAME JAPAN (ゲームジャパン) 2008年 05月号 [雑誌]出版社/メーカー: ホビージャパン発売日: 2008/03/29メディア: 雑誌購入: 1人 クリック: …